スポーツの世界でよく使われる言葉に、『心技体(しんぎたい)』とは、心(こころ)技(ぎじゅつ)体(からだ)全てバランスが整ったとき、最大限の力が発揮できるという教訓です。 ゴルフに関して言えば、心技体に戦略をプラスします。いくら体力と技術力が優っていても、気持ちで負けていると良いスコアは出ませんし、競技においては試合で勝てません。多くのゴルファーがスイングや戦略に焦点を当てがちですが、実際にはメンタルの強さがゲームの成否を左右することも少なくありません。
この記事では、ゴルフ理論の基本からメンタルトレーニングの方法まで、ゴルフを楽しく、かつ効果的にプレイするために私が実践してきた事をご紹介します。
私が考えるゴルフ理論

理論の情報収集
私は、冬の間にゴルフの書籍を読んだり、最近では、Youtube動画を視聴することで、ゴルフの知識を深めるようにしています。
WOWOWライブでLPGAツアーをよく視聴しますが、その中で、アメリカ出身のリリア・ヴ選手は、オフシーズンにメンタルトレーニングに関する書籍をたくさん読み、それを実践に役立てるようにしていると、解説がありました。2019年にプロになってから続けているそうで、その効果は言うまでもありません。
他に、10年近く前からYouTubeを視聴していますが、テクノロジーの進歩やゴルフ理論の発展に伴って、たった10年の間にも提供される情報の質や種類は変わってきています。多種多様なプロやティーチングプロがYouTubeにコンテンツをアップしており、それぞれ異なるアプローチや教え方でゴルフスキルの向上をサポートしています。
これにより、自分に合った方法を見つけやすくなり、また、様々な視点からゴルフを学ぶことができます。「YouTube先生」として知識を深め、実践に移す友人がいるのも納得です。

科学的に分析する
ゴルフスイングは物理学の法則を応用しており、力の伝達、角度、タイミングが重要な要素です。適切な角度でクラブを振ることにより、ボールの飛距離と方向性を最大化できます。また、スイングにおいては、足の位置、腰の回転、肩の動きなど身体の各部位の連動性が重要で、これらが一体となって力強いスイングを生み出します。
最近では、多くのメーカーから性能の高い測定器が発売されており、これらを用いて詳細なデータを収集・分析することで、科学的な視点から自身のスイングを検証し、向上させることが重要な要素となっています。
ゴルフを楽しむアマチュアゴルファーの中には、自身のスイングを測定器でチェックする人は多くありません。実際、私自身もその一人です(笑)。自分のスイングを正確に理解したい時は、ゴルフショップや工房などで行っているクラブフィッティングの利用をお勧めします。
クラブの購入を検討していなくても、フィッティングサービスを利用することができます(もちろん、このサービスは有料です)。自分が普段使っているクラブを持参し、専門家による計測を受けてみたら、頭の中で描いていたイメージと実際のデータに大きな違いがあることにとても驚きました。

クラブフィッティングのメリットとデメリット
フィッティングはプレイヤーのパフォーマンスと快適性を向上させるメリットが多いですが、そのプロセスにはコストや時間がかかるなどのデメリットもあります。これらの要因を考慮して、自身にとって最適な選択をすることが重要です。以下の表に、ゴルフクラブのフィッティングにおけるメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
自分の体型やスイングスタイルに合わせたクラブを選べるため、より快適にプレイできる。 | パーソナライズされた装備フィッティングサービスやカスタムクラブは標準品に比べて高価になることがある。 | コスト
フィッティングされたクラブはスイングの効率を高め、飛距離や精度の向上に寄与する。 | 性能向上フィッティングプロセスには時間が必要であり、即時にクラブが手に入らない場合がある。 | 時間がかかる
適切なクラブを使用することでスコアが改善される可能性がある。 | スコア改善特定のブランドやモデルにフィッティングが限定されることがある。 | 選択肢の制限
自分に合ったクラブを持つことで自信を持ってプレイできる。 | 自信の向上スキルが向上するにつれて、再びフィッティングが必要になることがある。 | 上達に伴う変更の必要性
体に合わないクラブを使うことで生じる可能性のある怪我のリスクを減らせる。 | 怪我の予防
コースマネージメント
ゴルフは、単にボールを遠くへ飛ばすだけではありません。もし遠くに飛ばすことだけが目的であれば、ドラコン(ロングドライブ)競技に挑戦してみるのも一つの方法です。
重要なのは、どのクラブを、いつ、どのように使うかという戦略的思考です。風の方向、コースのレイアウト、ホールの位置など、多くの要素を考慮した上での決断が求められます。
私がショットを打つ前に考える、5つのポイントです。
- 打ちたい距離
- 風の方向と強さ
- バンカーや池などハザードの位置
- グリーンの傾斜やカップの位置
- ミスショットした場合のリスク
この5つの要素を考え終わったところで、クラブを選択します。クラブが決まったら、いつも通りのルーティンでショットするだけです。しかし、このいつも通りがゴルフの1番難しいところだと思っています。
メンタルトレーニングの重要性

プレッシャー下での集中力の維持
プレッシャー下で集中力を維持することは、スコアを改善する上で非常に重要です。
よく行うのは、深呼吸です。お腹を意識しながらゆっくりと息を吸い、吐くことを繰り返します。また、プレー前にポジティブな自己暗示を行うことで、自信を高めることができます。この自己暗示では、気分を高める言葉を選ぶことが重要です。
実際にプレーする際、プレッシャーの中で通常通りに行動することは難しいものです。このため、ゴルフレンジなどでの練習時に、実際のラウンドで遭遇しそうな状況を想像して打つ練習をすることが効果的です。
私は、練習時においても先に述べた「コースマネージメントの5つのポイント」を実行します。このルーティンを繰り返し練習することで、実際のプレー時にそれらを自然に活かせるようになりました!!
ポジティブ思考の育成
これまでゴルフを楽しんできて思うことは、ポジティブ思考を育むためには、成功体験が重要だと考えます。
一生懸命に練習したショットが、コースで思い通りに打てたとか、練習を重ねたアプローチがタップインの位置まで寄ったとか。そういった成功体験が、また更に練習する意欲を掻き立てます。
誰もが、ベストスコア更新を目標に練習していると思いますが、スコアにつながらないラウンドの時も、思い通りのショットを打てたことによる達成感を味わうことで、更なる向上を目指す気持ちが高まるのではないでしょうか。
もう1つ、私が大切にしていることは、ポジティブな人がいる環境に身を置くということです。昔から、環境が人を作るという言葉もあるくらいですから、周りから受ける影響も大きいのだと思います。
ラウンド中の考え方
皆さんご存知だと思いますが、ゴルフはミスをするスポーツです。そしてそのミスをいかに少なくするかが、スコアをまとめるために重要です。
以前の私は、ミスショットをするたびに「今は、なぜ失敗したのだろう」と、失敗した原因ばかりを追及していました。次のショットの前に切り替えができればいいのですが、その失敗した思考が残ったまま次のショットを打っていました。
そんなとき、ある先輩ゴルファーさんから、「ミスショットはすぐ忘れ、ナイスショットの分析をした方がいいよ。」と教えられました。今のナイスショットが、どうやって打てたのかを考えろと言うのです。なんとポジティブな考え方なんだろうと、目から鱗状態でした(笑)。
自分のナイスショットを復習する作業を始めてから、集中力の維持にもつながったような気がします。もしも、ミスショットの分析をしても結果が出ないのなら、「ナイスショットの復習」に切り替えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ゴルフは技術、戦略、メンタルのバランスが取れて初めて成立するスポーツです。
この記事を通じて、ゴルフ理論の深い理解と効果的なメンタルトレーニングのヒントを見つけ、ゴルフライフをさらに充実させることの一助になれば幸いです。
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